
4.2 偏西風波動 地球を取り巻く大気の循環の構成要素である偏西風波動の中には、色々な波長の波動がある。波長別に分類すると表4.1のようになる。 偏西風波動のパターンを大別すると「東西流型」と「南北流型」に分類することができる。図4.3に示すように東西流型は偏西風が流れの方向(東西)に卓越している型で、高・低気圧の消長・その動きは順調に経過する場合が多い。一方、南北流型は流れの方向が南北に方向に卓越し、北からの寒気の南下、南からの暖気の北上が顕著で低気圧の異常発達を誘起したり、ブロッキング現象を起こして高・低気圧の異常な変動を誘起し易い。 表4.1 偏西風波動の波長別分類 

図4.3 高層気圧分布の東西流型と南北流型 前ページ 目次へ 次ページ
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